2024/03/04 (月)
選手

応援ありがとうございました! スプリングトレーニングin筑後

こんにちは。
C組が汗を流したスプリングトレーニングin筑後も、2月29日(木)で幕を閉じました。

特に土日祝はたくさんのファンの皆さまにご来場いただき、筑後も活気を見せました。ありがとうございました。

雨で青空の下での締めくくりとはなりませんでしたが、選手たちも朝から良い表情で最終日を迎えていました。

朝の集合で、練習スケジュールや手締めの時間の連絡がありますが、果たしてC組の手締めの挨拶は誰が務めるのでしょうか。

連絡事項が一通り終わった時、斉藤和巳4軍監督が、手締めの立候補を募りました。

・・・・・すぐに手が挙がりません。

するとすかさず、斉藤4軍監督は「じゃあ、藤野で」と藤野恵音選手を指名!!!

手締めまで「(約)2時間もあるから」と藤野選手にプレッシャーも与えていました。

実は、立候補を募ってはみたものの、本当は斉藤4軍監督の中では最初から決まっていたんだとか。

その真意を聞いてみたところ・・・
「ありきたりは面白くないから、意外なところで」とのこと。

こういう時は、1番年上の選手が選ばれたりしがちだといいますが、意外性のあるメンバーで何人かの候補を挙げた中から、藤野選手を指名したとニヤリ。

当の本人は、「頭抱えちゃいました」と頭が真っ白になった様子。

年上メンバーの「重松(凱人)さんや勝連(大稀)さんや伊藤(大将)さんかな、と思ってました(笑)」と藤野選手も予期せぬご指名でした。

人前で話すのは苦手だという藤野選手。練習に集中しつつも、お昼の手締めまで、頭の中は忙しかったようです。

練習中、選手たちの様子を静かに見守っていた小川史3軍監督。この1ヶ月を振り返り、選手たちの成長を認めました。

中でも、成長が目立った選手として名前挙げたのは・・・

内野手では勝連大稀選手でした。
「勝連、良くなったよ。シート打撃でもまっすぐをバチンとはじき返せている」と頷きました。

しっかりレベルアップしている――。

ただ、だからと言って上に上がれるわけではないのがプロの世界。これまでのキャンプ、勝連選手は宮崎組でした。今春、選手数も増え、争いも激しくなったとはいえ、悔しい思いは当然強いはずです。

小川3軍監督も「そこそこ上手いとか難なく守れるだけでは上がれないんだよな。よっぽど上手いとかがないと。支配下になるにはよっぽどのレベルが必要」と守備が魅力の育成内野手が支配下に上がることの難しさを改めて語ります。

自身の持ち味を極め、かつそれ以外の面もレベルアップしなければならない。

勝連選手は、「もちろん、C組で悔しさはあるけど、筑後では遅くまで自分のやりたい練習ができるので、自分的には今までで1番充実したキャンプでした」と前向きに捉え、ガツガツした良い時間を過ごしてきたことに胸を張りました。
3月からは2軍の教育リーグに合流するようですし、逆転アピールに期待したいですね。

また、小川3軍監督は、外野手では重松凱人選手の名前を挙げました。ただ、「バッティングは良くなったけど、バッティングが課題」と成長は認めつつも、まだまだレベルアップが必要だと頷きます。

C組の選手はキャンプ中に実戦がなかったので、実戦が始まってみないと分からないところも多々あります。だからこそ、キャンプは打ち上げですが、まさにここからが勝負になってくるでしょう。

重松選手も、自身の課題を分かっているからこそ、居残りでひたすら実戦を想定し、アイピッチでマシン打撃を行っていました。試合でその成果が表れますように。

プロ野球界は「技術職人の集まりだからね。みんなが上に上がれるほど甘くない。監督コーチも、選手を上手くすることはできない。その手助けはできるけど、結局は自分がやるかどうか」。長年ホークスに携わってきた小川3軍監督には言葉の重みがあります。

選手たちは、そんな首脳陣の熱い檄を受け止めて、自分自身を奮い立たせて欲しいです。


さぁ、手締めの時間が近付いてきました。集合前に片付けをしている藤野選手。

どうも、心ここに在らずな感じでしょうか?頭の中でいろいろと考えているように見えました。

そして、全員で円になって、いざ!
若干緊張している様子がうかがえました。

藤野選手の手締めです。
「キャンプは今日で終わりますが、朝、斉藤和巳4軍監督が言った通り、ここで満足することなく、やりきったと思うことなく、今シーズン悔いのないように頑張っていきましょう。そして、C組の中からリーグ優勝、日本一に貢献できる選手が多く出るように頑張っていきましょう」と力強く宣言しました。

全員から大きな拍手が起こり、笑顔でC組キャンプを打ち上げました。

斉藤4軍監督はすぐに藤野選手の元へ向かい、大役を称えました。

しかし、藤野選手は、自身の手締めを20点と酷評!
「言いたいこと飛んじゃいました」と苦笑いです。
本当は自身がB組からC組に降格した悔しさとか、熱い思いも語りたかったそうです。そういった思いを言葉にできなかったことは心残りだったようですが、人前に出ることがあまり得意ではない藤野選手にとって、こうした経験は初めて。とても緊張したそうですが、終わってみると、「こういう経験をさせて貰えて良かった」と感謝しました。

清々しい顔は充実感を物語っていましたよ。

野球のプレー面以外でも、人間としても成長できる良い機会になったのではないでしょうか。一皮も二皮も剥けていくこれからの藤野選手を楽しみにしています!



1か月間のスプリントトレーニングin筑後。
外国人選手たちもみんな頑張りました!

ルーキーの佐倉俠史朗選手は「楽しかったです」とニッコリ。

それぞれに充実感が溢れていました。

改めまして、スプリングトレーニングin筑後に足を運んで応援していただいた皆さん、ホークスTVや公式SNSを通して応援していただいた皆さん、ありがとうございました!

1人でも多くの若鷹たちが上の舞台を目指して頑張る姿を、これからも後押ししていただけたら嬉しいです。

キャンプ中のコラムもこれにて終了です。

シーズン中もホークス公式サイトやホークスTVなどさまざまなコンテンツで選手たちの姿を発信していく予定ですので、ぜひよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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