2024/03/27 (水)
選手

開幕目前!小久保監督「チャレンジャーとして」

2024年3月29日。
相手は王者、バファローズ。
舞台は敵地、大阪。


今年からホークスの指揮を執る小久保裕紀監督は言います。


「われわれは常勝チームではない。打倒オリックス。王者ではなく、チャレンジャー。そういうマインドでシーズンに入らないといけないと思っています」


パ・リーグ3連覇中のバファローズを倒さなければ覇権奪回はない。そんな強い決意を胸に、新生小久保ホークスが船出の時を迎えます。


ホークスにとってバファローズはかつて好相性のチームでした。2014年から2020年まで7年連続でシーズン勝ち越し。しかしその後は躍進したバファローズの成績と反比例するように3年連続で負け越しました。中でも悲劇の記憶としてファンの脳裏に刻み込まれているのは2022年でしょう。シーズン最終成績が全く同じだったのに直接対決で10勝15敗と負け越したため規定で2位。しかもシーズン最終戦で逆転で連覇を許す形になってしまい、パ・リーグの勢力図は完全に塗り替えられました。ホークスにとってバファローズは必ず乗り越えなければならない因縁の相手なのです。


ライバルを倒すための準備は整いました。打線の課題だった「右の大砲」として山川穂高選手、ウォーカー選手が新加入。柳田悠岐選手、近藤健介選手も含めた破壊力満点のラインアップでオーダーの選択肢は大きく広がりました。ベンチに控えるメンバーも光ります。キャンプ、オープン戦での猛アピールが実り開幕10日前に早々と支配下登録された「育成出身三銃士」こと緒方理貢、川村友斗、仲田慶介の3選手は、懸念だった世代交代を予感させる存在としてチームを活性化させました。


開幕戦のまっさらなマウンドに立つのは有原航平投手です。4月2日のホーム開幕戦の先発はパ・リーグ最年長43歳の和田毅投手。この2人に続く先発ローテーションのメンバーがどう編成されるのかも注目されましたが、中継ぎから先発に転向するモイネロ投手、大津亮介投手が開幕前の実戦で結果を出したこともあり競争が激化、全体のレベルアップにつながりました。


最強守護神として君臨するオスナ投手につなぐリリーフ陣は今年も健在。12球団屈指のメンバーがブルペンでスタンバイします。米国でコーチとして2年間の経験を積み、3年ぶりにホークスに復帰した倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「長いシーズンをトータルで考えてやっていく」と先を見据えた選手起用を示唆しており、投手王国再建が期待されています。


ソフトバンクとして初めて優勝したのは2010年。以降、3年続けてリーグ優勝を逃したのも3年続けて日本シリーズ進出を逃したのも昨年が初めてのことでした。1軍から4軍まで、首脳陣、選手、スタッフを含め総勢200人超。プロ野球の長い歴史においてもかつてない規模の大所帯となった組織を束ねる小久保監督は「美しい野球」を掲げ、全員が同じ方向を目指して戦う体制をつくりあげようとしています。


VIVA!
美破!


立ちはだかる壁を打ち破れ。
そして、待ちわびた歓喜のゴールへ。


さあ、みんなで美しい景色を見に行こう。

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