2016/10/02 (日)
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惜しくもファーム日本一ならず。笠原投手は涙

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【10月1日(土) ファーム日本選手権 ホークス2-6ジャイアンツ】

惜しくもファーム日本一連覇はなりませんでした。10月1日(土)、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われたファーム日本選手権は2対6でジャイアンツに敗れました。

先発の笠原大芽投手が3回途中2失点で降板という悔しい結果。試合終了後はベンチで涙を流し、相手チームの胴上げをじっと見つめていました。

「緊張しました。先頭打者にいきなりストレートの四球を与えてしまい…。3回の大田選手に打たれたのも(カウント3ボール0ストライク)、歩かせてもいい場面だったのですが真ん中に入ってしまいました。こんな大事な試合で投げさせてもらったのはすごくいい経験になりましたが、そのような中でも自分の力を発揮できるようにならないと。もともとストレートは課題。秋季リーグ、キャンプでしっかりと磨きたい」

自慢の強力打線はこの日は振るいませんでしたが、水上善雄2軍監督は「本当に残念。ファンの皆さんにいい報告をしたかった。でも、試合の中ですごくたくさんの課題が出た。それはある意味では良かったことだと思っています」と試合を振り返りました

勝利も大切ですが、若鷹たちはこの悔しさと貴重な経験を糧に、さらに大きく成長していくのです。

「打って勝つだけでは、このような1試合を勝つのは難しい。守り切ることや1点を確実にとる野球。それをシーズン中に彼らに理解させきれなかったのは私の責任でもあります。ただ、この舞台まで来たことに誇りをもって、今後のフェニックスリーグ、秋季キャンプに臨んでほしい」

また、ホークス1点目のタイムリーヒットを放った曽根海成選手が優秀選手賞に輝きました。水上2軍監督も「今年特に成長が目立った選手の1人」と評価する育成3年目の内野手。「体が強くなった実感はあまりにないんですが、今年は140キロ台のボールでも引っ張る打球が増えました。ただ、まだまだ全体的にレベルアップが必要だと思っています」と気を引き締めていましたが、トロフィーを手にすると「個人で表彰を受けるのは野球を始めてから初めてのこと。めっちゃうれしいし、監督が褒めてくれていたのも今知ったのでうれしいです。いつも怒られてばかりなので(笑)」とニコニコ顔でした。

若鷹たちは、10月3日(火)から宮崎県内各地で行われるみやざきフェニックスリーグに臨みます。

2016年10月2日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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