【5月26日（木）　ホークス4－3バファローズ　ヤフオクドーム】

＜今日の熱男＝今宮健太選手　3号弾に三塁打！　サイクル安打まであと一歩＞

今季2度目の同一カード3連勝で、貯金は今季最多15になりました。

1点ずつを奪い合う一進一退の展開の中、「ルーフオープン」の夜空に歓喜の声をこだまさせたのは今宮健太選手のバットでした。

第1打席はライト前ヒット。第2打席は4回裏、同点に追いつく3号ソロ本塁打をレフトへ運びました。そして第3打席は3対3の同点で迎えた6回、今度は右中間を深々と破るタイムリー三塁打で勝ち越しに成功。球団史上13年ぶりのサイクルヒットに王手をかけました。注目の最終打席は8回裏に訪れました。

「ベンチでみんなから『あとは二塁打』と言われていました。コソコソするのではなく、あれだけ堂々とされたら逆に緊張もしませんでした（笑）」

しかし、結果はフォアボール。ランナー二塁で、ファーストベースが空いていたこともあり、勝負を避けられた形でした。

「チャンスの場面だったので忘れてました。フォアボールの瞬間に、『あ、そうか』とは思いましたけど」

それでもこの日の3安打は今後に繋がる大きなヒットになるかもしれません。この日はアーリーワークの段階から、新しいチャレンジを行っていました。

ミートポイントをできるだけ前にする。そして、左半身に壁を作るこれまでのやり方を残しつつ、左足を軸にしてコマのようにくるりと回って打つ。

かなり難しい技術ですが、試合前のフリー打撃でも一生懸命それに取り組みました。

「なかなか出来なくて藤井コーチから『不器用だな』と言われちゃいました。何かに例えてイメージしないとできないなと思い、考えたら『あ、テニスの打ち方だ』と。やったことないですけどね（笑）。イメージです」

無駄に力まなくとも強い打球が右へ、左へ。そして直球にも変化球にも見事に対応しました。

「ボクは今まで、何をやってもすぐに変えてばかり。でも今年に関しては自主トレから、土台は一つと決めてずっとやっています。なかなか打てていませんが、もう変えるつもりはありません」と覚悟を決めて、今シーズンに強い気持ちで臨んでいます。

また、飯田優也投手が4回途中から登板して、2回3分の2を投げて勝利投手になりました。2年前の9月5日（ライオンズ戦）以来の白星です。「あの時は先発。今回は中継ぎ。中継ぎでの勝利はチームみんなで勝った感じ。その一員になれたのが嬉しい」と笑顔で振り返りました。

工藤監督の熱男トーク

――貯金が今季最多の15に。
「貯金が増えるのはうれしいけど、減ることだってある。それにとらわれずに目の前の試合をしっかり戦うことが大事。貯金があるから大丈夫と思っていたら隙が生まれる。現状に満足せず、前を向いていくだけ。別に欲をかいてるわけじゃないんだけどね（笑）」