10月26日(金)、「SMBC日本シリーズ2018」の第1戦を翌日に控え、ホークスはマツダスタジアムで全体練習を行いました。
午後4時にスタート。途中で雨が降る天候でしたが、最後までグラウンドでの練習を行うことが出来ました。達川光男ヘッドコーチも「グラウンドでやれたのは大きいよ」とご機嫌で帰りのバスに乗り込んでいました。
練習後に柳田悠岐選手会長、内川聖一キャプテン、初戦先発の千賀滉大投手が報道陣の取材に応じ、日本シリーズに向けての意気込み、抱負を語りました。
――今の思いを
「4つ勝つという気持ちです」
――故郷の広島でのシリーズです。
「地元で出来る。いつもと違う感じもあるけど、グラウンドに出れば同じ」
――マツダスタジアムは不慣れな球場ですが?
「いつもと違うところはたくさんあるけど、まあ頑張ればイケると思います」
――風は?
「マリンの方が厳しい。それに比べれば大丈夫」
――CSではMVPでした。今の状態は?
「悪くないと思う。今できる自分の状態を出せれば」
――短期決戦で大事なのは?
「運を味方につけることですかね」
――CSではリラックスが大事と話していました。
「そうです。忘れていました(笑)。それでした。力を抜くことが大事。思い出させてくれてありがとうございます」
――カープファンの応援の重圧もあると思います。
「イメージは出来ています。どんな? スクワット応援ですかね」
――どんなアプローチで臨みますか?
「僕はデータは見ないんで一緒です。来た球を打つだけ。力を抜いてカチ上げる。甘く来ればいいし、いいところに投げてこられたら仕方ない」
――決意を
「ここまで来たら集大成。チーム一丸でやります」
――今の心境は?
「毎回相手も違えば、状況も違う。何回やっても慣れることはない。緊張感が高まってきました」
――内川選手が戻り、今宮選手も合流しました。チームの雰囲気は?
「僕個人のことを言わせてもらえれば、この場に連れて来てもらっている。チーム全員が頑張ってここに来ている。感謝をして、いい結果で恩返しをしたい。また、リーグVを逃した悔しさをみんなが持って臨む日本シリーズです。日本一を目指します」
――短期決戦に強いですが、なぜですか?
「わかりません(笑)。ただ、短期決戦はどれだけ打つかよりどこで打つか。その打順でやらせてもらって結果が良かったので。いい意味で割り切って、その瞬間しか味わえないものを、自分で感じながらやりたい」
――状態は?
「感じ自体はよくなっている。CSの緊張感のある中で打席に立つことも出来た。それも生かしていきたい」
――カープの印象は?
「打つことだけでなく、守りも走塁もピッチャーもいい。全部だめでガタガタと崩れることはない。だから大変な試合になると思う。ウチもいいモノを出して、9回が終わった時に1点でも勝っていればいい」
――カープファンの大声援の中でのプレーになります。
「声援が力になるのは選手ならば知っている。でも、飲み込まれないように自分たちの野球をすることが大事。重圧は当然ある。声援の大きさによって試合の流れが変わったような気持ちになったり、こっちが大チャンスでもかき消されればチャンスじゃないような気持ちになったりする。惑わされないように」
――意気込みを。
「敵地から始まる1,2戦目を勝つか負けるか大事になる。敵地で勝って、いい雰囲気の中で福岡に戻りたい」
――初戦の先発です。
「短期決戦の頭なので、チームに流れを持ってこれるピッチングをしたい。高ぶり? 何もない。普段と変わらない心境です」
――カープの印象は?
「とにかく打線が凄い。パ・リーグと比べても差はない。それくらい僕らもしっかり投げていかないといけない」
――カギは?
「足もあるし長打もある。すべてが怖いチーム。西武戦と同じように気を引き締めていきたい。でも、ピッチャーが抑えれば流れが来る。しっかり抑えたい」
――エース同士の投げ合い。
「直接戦うわけじゃない。自分の投球をしたい」
――DHがないので、相手ピッチャーが打席に立つ。
「いつも打席に立ってボールを見慣れていると思う。普通のバッターと同じように投げたい」
――自身も打席に。
「怖いです(笑)。多くを求められているわけじゃないと思うので気楽に打席に立ちたい」。
――意気込みを
「ここまで来たら気持ちでぶつかっていきたい。疲れとかフォームとか言っていられない」
――昨年のシリーズ登板の経験は生きる?
「それは分からない。いつも通り投げるだけ。4勝0敗で終わるのが理想。自分が投げたらあとは応援します。また出番が来たら全力で投げるだけ」
2018年10月26日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)