2020/11/08 (日)
選手

ファーム日本一逃すも、小川2軍監督「これも経験」

ファーム日本一を目指して、11月7日(土)にひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた「2020年プロ野球ファーム日本選手権」に臨んだホークス2軍。しかし、4対6で敗れて2年連続のファーム日本一はなりませんでした。

それでも若鷹たちは随所で奮闘しました。一回表に先制点を許しましたが、直後の一回裏に1番の三森大貴選手から西田哲朗選手、上林誠知選手(右前タイムリー)、そして4番の真砂勇介選手(左前タイムリー)までの4連打に加えて、7番のリチャード選手にも中前タイムリーが飛び出して一挙に3点をとって逆転に成功しました。

しかし、この日の若鷹は今季あまり見られなかった痛恨のエラーが試合序盤に集中してしまい、四回に3対4とひっくり返されてしまいました。

先発の大竹耕太郎投手は4回途中4失点と悔しいマウンドに。それでも、2番手で登板した津森宥紀投手が3回3分の1を投げる力投。150キロ台の直球を連発して4三振も奪いました。七回に手痛い2ラン本塁打を浴びてしまいましたが、今後への手応えを感じさせる力強い投球になりました。

反撃したい打線は9番でスタメンマスクを被った海野隆司選手が3安打を放って奮起するも、得点機での決定打が出ずに4対6で敗れてしまいました。

小川一夫2軍監督は「大竹は本来の調子ではなかったが、味方のエラーもあった。責められない。良く投げてくれた。エラーも難しいバウンドだった。(2失策の)リチャードにとっては試練かもしれないが、これも経験」と若鷹たちのプレーを振り返りました。

そのうえで、「2軍は勝ち負けが主たる目的でない中、一発勝負で日本一を争うというこのような舞台で試合をできたことが大きい。リーグで優勝できたことも、今日負けたことも選手たちにとっては経験です」と話しました。

そして、優秀選手賞に輝いた海野選手は「このような賞は初めてなので、素直に嬉しい。打席では打とうと思った球をしっかりスイングしようと思っていたのが、いい結果につながった」と喜びつつ、敗戦の悔しさもにじませました。現在一軍登録中で、11月1日のライオンズ戦(メットライフドーム)ではプロ初の先発マスクも被りました。「一軍の緊張感や、ひとつひとつのプレーの考え方も違いや取り組み方を学んで、自分自身の気持ちにも変化を感じます。日本一のキャッチャーである甲斐さんの取り組みも見て勉強になっています」と気を引き締めるように話していました。

若鷹たちは8日(日)から宮崎県内で行われる「フェニックスリーグ」に参戦します。ただ、小川2軍監督は「一軍はポストシーズンを戦う。この中からもいつ誰が呼ばれるか分からない。一軍で戦力になることが選手にとっての目標ですから」とさらなる奮起にも期待を寄せました。

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