先日、ドラフト1位ルーキーの前田悠伍投手が、2軍で実戦デビューを果たしました。1回を2安打2失点1三振2暴投という結果に前田投手は、「課題がたくさん見つかった」ということですが、「投げたい思いが強かったので嬉しかった。これを次に活かせるように」と、頼もしさを感じます。この日は注目ルーキーということもあり多数のメディアが取材に訪れていましたが、まだ注目されないながらもファームで必死に練習に取り組む新人選手たちもいます。今回は、前田投手と同期の筑後で頑張る選手をご紹介します。

まずはドラフト7位の藤田悠太郎選手。日々、的山哲也4軍バッテリーコーチに鍛えられているところですが、表情明るく楽しそうに練習に取り組んでいるのが印象的です。最近特に伸びてきていると感じるのは打撃力。多少力もついてきて、打球の伸びが違ってきました。肩の強さが魅力でもあり、キャッチングや配球など、練習や経験を積むうちにどんどん期待感が上がっていく選手だと思います。
次に、育成の佐倉侠史朗選手。元々打撃力を買われて入団した選手だけに、打撃練習はついつい見入ってしまうものがあります。また、最近それ以上に頼もしさを感じるのは、リーダー向きの性格をしているということ。練習では誰よりも大きな声でチームを盛り上げていますし、先輩ばかりの環境でも物怖じせず自分を出せているようです。体が絞られてきて雰囲気も出てきました。成長すれば野手を引っ張っていく存在になるかもしれません。
また、私は投手コーチを経験しているのでつい投手に目が行ってしまうのですが、最近注目しているのは育成・藤原大翔投手。練習態度がまじめで、練習をすればするほど成長できるというのを自身でも実感しているようです。性格は寡黙な印象なのですが、TVインタビューをお願いすると無邪気に喜んでくれるというかわいさもあります（笑）。150km/hを超えるストレートが魅力ですし、この調子で練習・実戦を積んで大きく成長してもらいたい投手です。

まだまだ成長過程でメディアに取り上げられない選手たちも、1軍で活躍する日を夢見て日々練習に取り組んでいます。是非ファンの皆さんも筑後にお越しいただき、若手選手の成長を見守ってください。推しの選手を見つけて、成長していくところを楽しむのも筑後野球観戦の醍醐味ですよ！
（ファーム広報　斉藤学）