21日(日)の仙台でのゲームに勝って、球宴明けの後半戦初勝利を飾りました。嫌な流れを止めたのはベテランの底力でした。2回に内川聖一選手が先制本塁打を放てば、1点ビハインドの6回には長谷川勇也選手が逆転2ラン本塁打を左翼席へ。この一発が決勝点となりました。
長谷川勇選手の殊勲の一撃は待望の今季初安打でもありました。ヒーローインタビューでもクールに試合を振り返っていましたが、心の奥底は常に熱いものを秘めているのが長谷川勇選手です。頼れる男たちがチームを引っ張り、最終回には甲斐拓也選手がタイムリーを放ったこともこの1週間の戦いに繋がって来るでしょう。
しかも今週はホームで6連戦、そして「鷹の祭典2019」がいよいよ本拠地ヤフオクドームで開催となります。再び上昇気流に乗っていく条件は見事に揃いました。
鷹の祭典は、福岡ダイエー時代の2004年に「白の奇跡」を銘打って来場者全員に白のホームユニフォームを配布したのを起源に、翌2005年の福岡ソフトバンク元年に「鷹の祭典 ブラックホーク降臨」の名で黒のビジターユニフォームをプレゼントしたのが始まりです。
その年のテーマカラーを選定して、特別デザイン専用ユニフォームを作成するようになったのは2006年からです。その2006年から昨年までの通算成績は46勝24敗1分で、勝率.657の好成績を残しています。特別な雰囲気、特別な一体感が作り出す特別な試合に、ホークスナインは大きな勇気をもらってグラウンドに飛び出していくのです。
23日(火)からはマリーンズ3連戦、26日(金)からはバファローズ3連戦です。
まずは今季3勝9敗と苦手にしているマリーンズ戦。とはいえ、対戦は交流戦前の5月24日~26日以来となります。約2か月が経過してチーム状況もお互いに変わっています。過去のデータにとらわれない戦いが出来る中、この3連戦でしっかりと勝ち越せれば連敗を止めて生き返ったホークスが勢いは加速していくこと間違いなしです。
2019年7月22日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)