――おめでとうございます。
「ありがとうございます」
――今の気持ちは?
「今はホッとしています」
――Vの瞬間は?
「まず一つ夢がかなったと思いましたし、2アウトをとって最後のバッターのところで、選手たちが全員ベンチに集まって笑っている姿を見て、よかったなこの時を迎えられて、1年間頑張ってきてよかったなと思いました」
――7回胴上げされました。
「みんなの温かい手が、すごく背中に感じられて、今まで支えてくれたんだなという思いが込み上げてきた。選手への感謝の気持ちがわいてきました。苦しいこと、つらいことも、宙を舞っている間は忘れることが出来ました。みんな頑張ってくれたと思います」
――選手時代も多数優勝経験があり、監督としては2回目です。今回は?
「1年目、みんなに優勝させてもらって、2年目は優勝させることが出来なくて悔しい思いをした。それを糧に自分ができることをやってきた。でも選手が、今年は1打席や1球、1試合を大事に戦っていた。勝っていくたびに充実した日々を送らせてもらった。3年目になりますが、一番長く感じたシーズンでもありました」
――今日の試合前、選手たちには何か言葉を?
「特にみんなを集めて何かを言うということはしませんでした。普段通り。選手にも普段通りやってほしいと思いました。マジック1なので、特別な気持ちはあったと思います。だけど、ここまで来たら自分の力を信じてやってほしいと思った」
――強いホークスを見せたシーズンでした。しかし、厳しい戦いもありました。
「今シーズンの開幕、いや、もっと言えば昨年負けた時から『こういう悔しい思いをしたくない』と積み重ねてきたことが、今日の優勝に繋がった。選手の負けたくない気持ち、それを日々感じながら特に8、9月はやれたと思います。バッターは1打席目がダメでも、次なんとかしてやろうとか、最後まであきらない姿勢を見せてくれた。それがこの差を生んだともいます。意思の強さ、心の強さが表に出たんじゃないかなと思う。彼らの成長を見ているだけで、僕も普段はグラウンドで笑わないけど、部屋の中でニヤニヤしていました(笑)」
――故障者も多かったが、みんなでカバーした
「頼もしく映りました。ここにいる、東浜くんも、この一年で驚くほど成長しましたし、柳田くんも途中から4番打者として、重責のかかるところでも自分の打撃を貫いてくれた。各々の成長、皆さんも見てとれるくらい成長した。若いピッチャーも、野手では上林くん、甲斐くんも。チームは総合力で戦うもの。勝ちに拘り、負けを悔しがるのが大切。6球団の中でその思いが一番強かったのがホークスだったと思う」
――これからの戦いへ
「日本一です。でも、それはまた明日から考えたい。今日はとにかく、この後、ビールかけを一生懸命楽しんで、終わったら明日へまた調整していきたい」
――おめでとうございます。
「ありがとうございます」
――今の気持ちは?
「このために、去年の秋からやってきた。頑張ってよかったと思う」
――今年の優勝はどんな思い?
「去年、本当に悔しい思いをしたし、それがあったから、秋やオフの練習を頑張れた。その努力が報われたので嬉しく思います」
――胴上げ
「感謝の気持ちで、はい。頑張りました」
――今年の強さはどのように見ますか?
「ピッチャーの人が抑えてくれた。僕たちは足を引っ張らないように守っていこうと常に考えていました。ピッチャーが頑張ってくれたと思います」
――柳田選手はこの優勝決定試合で、今季30号本塁打
「ありがとうございます。正直打てる気もしなかったですし、本当に足だけを引っ張らないようにと思ってた。野球の神様がいるんだなと思いました」
――この後は祝勝会です。
「僕コンタクトなんで、目をやられないように守って、明日に支障のないようにプレーしたい(笑)」
――まずは誰のところへ?
「監督、そして達川ヘッド。まず首脳陣から攻めたい。そして裏方さん。ずっと支えてくれた。みんなに感謝の気持ちをぶつけたい」
――今後へ
「まだレギュラーシーズン残ってる。まだ何かをつかめるチャンスがあると思って、戦いたい」
――おめでとうございます。
「ありがとうございます」
――今の気持ちは?
「正直、ホッとしています」
――大事な試合の先発を任されました。
「まずはしっかり試合を作ること。中継ぎの皆さんが頼りになる人たちばかりなので、最初から飛ばしていって、行けるところまで行こうと思ってた」
――相手も気迫あふれる投球でした。
「相手どうこうより、自分のピッチングをするだけと思ってた。目の前のバッター1人1人に集中して投げた」
――16勝目です。今年の成績について。
「出来過ぎだと思う。点を取ってくれる野手、後に投げるリリーフの人たちのおかげです。感謝したいと思います」
――今シーズンは飛躍のきっかけになったのでは?
「まだシーズン終わってないので、それはまだ考えられない。だけど、間違いなくいいきっかけをつかんだシーズンだと思います」
――ビールかけはまず誰のところへ?
「もちろん監督をはじめ、首脳陣の方々に。たくさん使って頂いたので、恩返しじゃないけど、まず行きたいですね」
――今後へ。
「パ・リーグ優勝しましたけど、シーズンもまだ残っているし、CS、日本シリーズと続く。次の登板に向けてしっかりと準備をして、目の前の試合を戦いたい」
2017年9月16日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)