【4月9日（土）　ホークス10－1バファローズ　鹿児島・鴨池】

＜今日の熱男＝高谷裕亮選手　今季第1号勝ち越し3ラン！＞

やっぱり鹿児島は、ホークスに元気を与えてくれました。

今季初の2桁得点でソフトバンクホークスとなって以降の鹿児島開催では5戦全勝。そして開幕5カード目で手にしたカード初戦の白星。ホークスの逆襲は南国鹿児島から始まった…と秋には「シーズンの流れを変えた伝説の試合」と呼ばれる一戦になったかもしれません。

ホークス守備陣にらしくないミスが重なり1点を先制された直後の3回裏、福田秀平選手が同点の1号ソロ。失点のきっかけとなるエラーをしていただけに「取り返したのかは分からないけど、打てて良かったです」と胸をなでおろしました。

心の底から喜べる一発ではありませんでしたが、それがホークスの熱男バッターたちに火をつけました。

1対1の同点で迎えた4回裏、2アウト二、三塁のチャンスを作ると8番・高谷裕亮選手が甘い初球を見逃さずに完ぺきにとらえ、右中間スタンドへ勝ち越し1号3ランを叩きこみました。今季1試合で複数本塁打が飛び出したのは初めてです。さらに福田選手がタイムリーで畳みかけ一挙4得点で試合の流れを完全につかみました。

すると5回裏は相手ミスと中村晃選手の2点タイムリー、6回裏は松田宣浩選手の2試合連続となる2号3ランで3点ずつを重ねて一方的な展開に。8回裏にも地元鹿児島出身の鶴岡慎也選手のタイムリーなどで鴨池球場につめかけた14,942人の熱いファンを大いに沸かせました。

お立ち台は3選手。勝ち越し本塁打の高谷裕亮選手は「入るとは思いませんでしたが、1打席目にチャンスを潰していたし積極的にいった結果です」と納得の表情。

そして高谷選手の好リードにも引っ張られて、7回1失点と好投して2勝目を挙げたバンデンハーク投手もヒーローインタビューに。「先制されたけど、すぐに追いつき、追加点も取ってもらえたので落ち着いて投げることができました」と笑顔で話しました。バンデンハーク投手はこれで昨年のデビューから無傷の11連勝。「自分1人の力で達成できることではない。監督やコーチ、チームメイトに感謝しています」とクールに決めました。

そして鹿児島といえば、やはりやってくれたのが内川聖一選手。4打数4安打1四球の全出塁。これでホークス移籍後の鹿児島での成績は23打数17安打。打率.739というとてつもない数字となりました。

「もしかしたら（自分は）鹿児島出身なんじゃ（笑）。そんな事を言ったら大分の人に怒られちゃいますね。去年までも良かったので、昨晩は去年と同じお店で黒豚を頂きました。鹿児島の黒豚パワーですね！」

さらに「個人的にはあと30試合くらい鹿児島でやってくれればいいんですが、そうもいかないので鹿児島のファンの皆さんには福岡まで熱いパワーを送っていただきたいと思います」と、熱いトークでも鴨池球場を大いに沸かせました。

10日（日）は熊本・藤崎台に場所を移しての試合です。今季初の「連勝」「カード勝ち越し」を懸けた熱戦となるでしょう。

工藤監督の熱男トーク

――大事なカードの初戦を、しかも大量得点でとりました。
「楽天戦で一挙7得点（延長10回）はあったけど、1イニングだけでなく4点、3点、3点と取れたのはみんなの自信になる。打線の調子もいい。続けていきたい」

――連敗も止まった。
「ホッとしている部分がないわけではないけど、勝った一瞬は喜んで、もう次に向けて頭は切り替えています。借金がまだ2つ。早く返せるようにしたい」