和田毅投手が今年2月に上梓した『だから僕は練習する 天才たちに近づくための挑戦』を、福岡県内の中学校・高校に寄贈することになりました。
7月27日(月)にPayPayドーム内のプレスカンファレンスルームにて贈呈式が行われ、和田投手や福岡県からは小川洋知事が出席しました。
和田投手は中学で部活動の軟式野球部に所属。その後、浜田高校に進学しますが、高校入学当初は「プロ野球選手を目指すという考えも、ゼロどころかマイナスでした」と語っていたことがあります。地元公立ということもあり、同級生部員は10名という中でしたが、和田投手は努力と創意工夫を常に欠かすことなく積み重ねていき、高校時代には甲子園に2年生夏と3年生夏の2度出場しました。
その全国の大舞台で松坂大輔投手や杉内俊哉投手、新垣渚投手らたくさんの同級生と出会い、刺激を受けてまた自分を見つめ直し、早稲田大学進学後にさらに力をつけてプロ野球選手という道を切り拓いていきました。
和田投手はこの本を手に取る学生たちに向けて「読んだからああしなさい、こうしなさいというのはありません。それが一番のメッセージです。何かを感じ取って、将来の夢のために自分の心に火がつくきっかけになってくれればいいし、これから期間は短いけど夏休みなので自分自身に役立ててくれればうれしいです」と話しました。
また、小川知事も「この本の中に、和田投手は自分からすすんでアドバイスはしない、自発的にやるのを待つ。また、今までやってきたことを尊重すると書かれています。社会に通じるメッセージだと思います」と本を受け取り笑顔を浮かべていました。
和田投手の著書は県に500冊が寄贈され、県内の中学校・高校に1冊ずつが行きわたる予定です。