2019/11/11 (月)
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工藤監督、期待の160キロ左腕に密着指導

11月11日(月) 宮崎秋季キャンプ第3クール2日目

若手選手は、何か一つのきっかけで能力を一気に開花させることがあります。その「何か」を掴むのが秋季キャンプです。

この日、工藤公康監督は若鷹投手陣がピッチングを行っていたブルペンに足を運びました。フェニックスリーグで驚異的な「20.25」の奪三振率をマークした尾形崇斗投手やドラフト1位入団から2シーズンが経過した吉住晴斗投手らと並んで投球をしていた、20歳左腕の古谷優人投手へ特に熱のこもった指導をしていました。

古谷投手は入団から3年間一軍登板なし。しかし、剛速球が魅力で、今年5月には三軍定期交流試合の香川戦では日本人左腕の歴代最速となる160キロをマークしました。「ただ僕の課題はコントロール」。そこを克服できずに苦しみました。

「スピードへのこだわりを捨ててでもコントロールを大切にしようと考えたこともありました。だけど、倉野信次コーチから『フォアボールを出すことはある。147キロでフォアボールよりも、155キロでフォアボールの方が相手は嫌。それに147キロのオマエに魅力はあるのか』と言われて、自分の中で完全に開き直れたし、楽になりました」

そしてこの日は工藤監督からフォーム矯正の指導を受け、「今までは上半身に力が入り過ぎていて、ボールを離す際も押し出すようにして投げていました。『もっと叩け』とリリース感覚を修正できたし、下半身をしっかり使って投げられました。今日は7割くらい、思ったように投げられたと思います。工藤監督から『いい投げ方をしていればコントロールは自然と良くなる』と言ってもらいました」と手応えを掴んだ様子。「もちろん、来年こそ一軍で投げます」と誓う左腕の顔には自信の2文字を感じることができました。

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