2018/11/11 (日)
球団

本多コーチが会見「一緒に汗を流し、成長を」

11月10日(土)、新たにコーチになった本多雄一内野守備走塁コーチの就任会見が、秋季キャンプ中の宮崎・アイビースタジアムにて行われました。

本多コーチは今季まで13年間ホークス一筋で現役生活をまっとうし、10月6日の引退試合を最後に選手生活に別れを告げました。そして来季、球団初となる3年連続日本一の偉業と、パ・リーグのV奪回に向けたホークスにコーチをして早くも帰ってくることになりました。

会見冒頭で本多コーチは「チームのリーグ優勝、日本一に向けて精一杯務めさせていただきます」と挨拶。現在の心境を「もう一度このホークスのユニフォームを着ることが出来て嬉しく思います。選手たちにはリーグ優勝と日本一の喜びをまた味わってほしい。その指導が出来る喜びも感じている」と話しました。

新背番号は「80」となりますが、この日はまだ間に合わず、現役時代の「46」のまま会見、キャンプインとなりました。「ファンの方は喜んで頂けたのかも。でも、80番でもまた喜んで頂けるのかな」と照れ笑いを浮かべていました。

当初、コーチ就任の依頼には「僕でいいのかなという不安も正直在りました。選手を指導する難しさ、コーチの大変さは選手として感じていましたから」と言いますが、「でも今は、選手を成長させてあげたいし、選手と一緒になって汗を流し、会話をしていきたい。育てるというよりも一緒に上がって行くという気持ちです」と意気込みを口にしました。

今シーズンのホークスはチーム盗塁数が80個でリーグ5番目でした。本多選手が2度目の盗塁王を獲得した2011年は180盗塁を決めていましたが、近年は減少傾向にあります。もう一度「走るホークス」の復活への期待もかかっています。

「1人1人の選手の能力は素晴らしいものあると思っています。でも、試合の中で発揮できないと意味がない。グラウンドに立てば、やるのは選手。コーチは後押しやサポートをするのが役割だと思っています。それが選手も欲しいところだと思う。そういった指導というか、一緒になって、共感して戦っていきたい」と話しました。また、「自分が現役の時と比べても、今のプロ野球のレベルは投手のクイックの時間も縮まっているし、甲斐選手に代表されるように素晴らしい肩のキャッチャーも多い。掻い潜るのは難しい、だけど、どこか隙があるはずです。データを活用したり、ときはギャンブルも。1球、1球でゲームが変わるのが野球です。それを選手に理解してもらって、セーフになるために1つ1つ細かいことを教えていけたらいいと思います」と未来図を描きました。

現役時代は誰よりも早くグラウンドに出て体を動かすなど準備を大切にしていた本多コーチ。その思いは選手たちにも託していくことでしょう。

2018年11月11日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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