2017/12/07 (木)
選手

新入団会見レポ。1位吉住投手「夢は最多勝」

12月7日(木)、今年度のドラフト会議で指名され、2018年度よりホークスに加わる11名の新入団選手(支配下選手5名、育成選手6名)の入団発表が福岡市内のホテルで行われました。新たに加わる頼もしい若鷹たちが誕生に、同席した工藤公康監督も「今年はキャラが濃いね」と笑顔を浮かべていました。

また、会見にはクラブホークスプレミアム会員約60名も招待され、フレッシュな未来のスター誕生の瞬間に立ち会いました。

1巡目入団は吉住晴斗投手(背番号26)。

最速151キロを誇る将来有望の右腕は「しっかり体を鍛えて1年目から155キロ、そしていつかは160キロを出したい」と夢を語っています。「強いチームでやらせてもらう覚悟も持って臨みたい。ストレートも変化球も自分の投げっぷりの良さを見ていただきたいです。対戦したい打者は、同じパ・リーグに入団した清宮選手(ファイターズ)、安田選手(マリーンズ)。ストレートで三振を取りたいです」と凛々しい表情で話しました。目標は千賀投手。そして背番号26は、かつてダイエー時代に松中信彦選手、南海時代には新人王に輝いた藤田学投手もつけた“出世番号”と言われています。「いい番号を頂いたので、恥じないように頑張りたい」と気持ちを高ぶらせ、将来の目標に「最多勝」を掲げました。

2巡目入団は高橋礼投手(背番号28)。

188cmの長身ながらアンダースローという特性を生かしつつ、下手投げでは珍しい140キロ超の強い球で勝負をするタイプの投手です。「アンダースローは球界でも少ない。『アンアダースローといえば高橋』と言われるような投手になりたい。目標は開幕一軍、そして新人王です。将来はメジャーリーグに挑戦できるような選手になりたいですし、大学生で2巡目指名なので即戦力だと思っています。責任感を持って練習に取り組みたい。また、ファンに愛される選手になっていきたい」と誓いを立てました。

3巡目入団は増田珠選手(背番号33)。

強豪の横浜高校で主軸を打ち、今夏の神奈川大会では大会新の4試合連続本塁打を放って注目を集めました。しかし、増田選手は「自分は中距離砲をめざし、打率にこだわりたい。そして勝負強さです」と自己アピールしました。また、長崎出身で「九州で野球が出来るのが嬉しい」と笑顔になり、「松田選手のような熱い男になりたい。持ち味は声と元気。しっかりチームを盛り上げられる選手になりたいです。10年後には誰からも頼られるリーダーに。そして『熱男』になるので、応援よろしくお願いします!」と元気いっぱいでした。

4巡目入団は椎野新投手(背番号34)。

身長195cmの超大型右腕ながら「コントロールに自信がある」と器用な一面ものぞかせました。対戦してみたいバッターは「バファローズの吉田正さん。左打者なので、インコースを攻めてストレートで三振を取りたい」と強気に語り、「自分の目標は東浜投手です。まずは与えられたイニングをゼロに抑えることを目指し、5、10年後には日本を代表する投手になりたいです」と志を口にしました。

5巡目入団は田浦文丸投手(背番号56)。

小柄なサウスポーですが、下半身がしっかりとしていて安定感のありそうな投手です。セールスポイントはチェンジアップ。今夏の18歳以下のワールドカップでは世界を驚かせました。福岡の大野城市出身。「子供の頃はヤフオクドームにホークスの試合を観に行って、ユニフォームを買ってもらって遊んでいた。今着ているのは本物のユニフォーム。僕も夢を与えられるような選手になりたいです」と目を輝かせていました。「とにかく工藤監督やファンの皆さんに信頼される投手になりたい。大事な試合では、田浦しかいないと言われるような投手になれるよう努力していきたいです」と決意を強くしていました。

育成1巡目・尾形崇斗投手(背番号120)「このような素晴らしい場所に立たせてもらって感謝です。そして、ここから勝負という強い気持ちでいっぱいです」

育成2巡目・周東佑京選手(背番号121)「これからプロで野球が出来る。楽しみでいっぱいです。目標はまず支配下。将来は盗塁王を獲れる選手になりたいです」

育成3巡目・砂川リチャード選手(背番号127)「一日も早く支配下に。そしてヤフオクドームでたくさんホームランを打ちたい。シーズン30本。そんなパワーヒッターになりたい」

育成4巡目・大竹耕太郎投手(背番号133)「自分は150キロを投げるピッチャーじゃない。緩急、キレで勝負。スピードのない投手にも希望を与えられるようなピッチャーになりたい」

育成5巡目・日暮矢麻人選手(背番号139)「ようやくスタートライン。一日でも早く支配下。ホームラン王をとれるような選手になりたい」

育成6巡目・渡邉雄大投手(背番号140)「小学校の頃目標にしていた工藤監督のもとで野球が出来る。幸せです。ホークスという素晴らしいチームで日々努力していきたい。育成スタートですが、僕は26歳なので時間がない。一日一日、全力で勝負。球界一の左キラーが目標です」

そして工藤監督は「みんなの初々しい顔を見ていると、心からおめでとうと言いたい。そして一日も早くプロの練習に慣れて、技術を身に着けて一軍で頑張ってほしい。今年の新人は全体的に身長が高い。みんな僕より大きくて、体が強いと思う。砂川リチャード君に握られた時は手がつぶれるかと思った(笑)。とにかく皆がホークスに入ってくれてうれしい。心から夢を持って野球を続けてきて、今、この場に座っていることを誇りに思ってほしい。ホークスはレベルが高いです。一軍には、日本一努力しないと上がれない球団であることは間違いない。だけど、今の素直な気持ちのまま頑張ってほしい。超満員になるヤフオクドームで活躍する日を楽しみにしている」と新人11選手へ熱いメッセージを送りました。

2017年12月7日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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