2月23日（木）、キャンプ第5クールはこの日が最終日です。

午前中のブルペンでは松坂大輔投手が9日ぶりに投球練習を行いました。はじめはノーワインドアップから投げるも、すぐにセットポジションに修正。その後は振りかぶって投げる方法も試すなど、フォームのバランスを確認しながら投げる様子が伝わってきました。「このキャンプはずっといいタイミングでなげることを意識していた。感触はまだまだだけど」と話しました。次クール初日の25日（土）に行われるＢ組練習試合（対ジャイアンツ・生目第2）に登板する予定もありますが、「その試合に向けて調整というわけではありませんよ」と、あくまでシーズンに向けて徐々に段階を上げていっているようです。

午後は、Ａ組はアイビースタジアムで紅白戦を行い、Ｂ組は生目第2でイーグルスとの練習試合に臨みました。

紅白戦では田中正義投手が白組で先発。やや制球に苦しみ2回4四球1失点と課題を残しましたが、見逃し2つを含む3奪三振をマーク。打者の手が出ないコースへ威力あるストレートを投げ込める能力は確かなもの。今後はその精度を高められるかがテーマとなります。打者では斐紹選手が2打数2安打1打点と好アピールしました。

Ｂ組では柳田悠岐選手が魅せました。「3番ＤＨ」で実戦初出場。今キャンプ初めて投手の生きた球を見たといいますが、第1打席ではボールをきっちり見極めてフォアボール。そして第2打席、左中間へ強烈ライナーで運ぶ本塁打を放ちました。チームメイトもコーチも「あの逆風で？？」とびっくり。柳田選手本人は「あの瞬間、ボールが飛んだところだけ風が止んでたんでしょ」と笑っていましたが、持ち前の打撃力は健在。次のクールからＡ組合流する見込みで、侍ジャパンとの練習試合（KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎）への出場にも意欲的でした。