今季の交流戦では、ファンが思わず打線の組み変えを考えてしまうほどの破壊力を他球団に見せつけてくれたホークス。今月号ではその打線の中核を担う2人の主砲にインタビューを敢行。巻頭インタビューでは松中信彦選手、そして、チームの流れを変えたホセ・オーティズ選手をピックアップしています。また、今月号から文字を大きくし、より読みやすいページへと変化。今月号も選手たちを総力取材してきました。
「チームのためになることが一番」。インタビューで鷹の主砲・松中信彦は、そう静かに語った。今季の松中は背中の痛みにも悩まされ、欠場する試合が出てしまっている。これまで故障しながらも鷹の4番の重責を果たしてきた松中だったが、「4番の責任」を意識しながらも、あえて「チームのことを考えれば」と欠場を決断した理由を語った。それは好調な打線を自らが分析し、誰かが必ずカバーしていると、成長した打線を認めたものだった。だが、自分が万全な状態になれば、もっとチームの勢いは増す。欠場している間にも万全の調整を続け、英気を養い続ける松中。主砲のプライドがチームに穴を開けることを許さない。超攻撃型打線は、真ん中に松中の名前が連なってこそ完成する。
開幕戦ヒーローに輝いた4月3日(金)オリックス戦(ヤフードーム)。松中はダグアウトで記者に囲まれ、こう語った。「立花コーチは僕の秘密兵器。まだとっておきたいですね」。───今季から打撃コーチに就任した立花打撃コーチは、一旦チームを離れたものの、松中を入団2年目から見続けてきた人物。言わば、大打者・松中の誕生を導き、礎を築いた人物とも言える。キャンプから2人の間には高度な打撃論のやり取りが絶えず、今もそれは続いている。今回、立花打撃コーチにインタビューを行い、鷹の主砲について熱く語ってもらった。
開幕から苦戦を強いられてきたホークス。理由は、つながらない打線にあった。そこで、チームは1人の男に白羽の矢をたてる。それは、オリックス、千葉ロッテで過去4年間、日本でプレーしていた実績を持つオーティズだ。オーティズは来日から間もなく、試合に出場すると初打席で本塁打を放つなど、これまでインパクトに欠けていた打線に強烈な存在感をみせた。活躍はその後も続き、チームの借金返済、上位進出は彼なしにはありえないと誰もがその実力を認めている。「僕が加わったことで、そうなったのなら嬉しいことだね」。打撃だけではなく、明るいキャラクターでチームのムードを盛り上げた陽気なドミニカンに話を聞いた。
選手以外は誰も入ることが許されない禁断のロッカールーム。しかし、オフィシャル誌だからこそ、できることがある。今回から始まるファン待望の選手対談「クロストーク」では、そのロッカールームを舞台に選手を直撃しています。第1回目に登場してくれたのは、最年長右腕として投手陣を支えるベテラン・水田章雄投手と苦しいリハビリから見事な復帰を果たしてくれた神内靖投手。年の差10歳のこの2人、実はものすごく仲が良いんです。知られざる2人の仲をロッカールームで教えてくれました。
大人気の「ALL THAT’S HAWKS」の第1回目が行われ、辻武史選手、井手正太郎選手、長谷川勇也選手が出演しました。「朝の声だし!?」、「カメハメ波!?」。楽しいトークショーをご覧ください。もちろん、好評の舞台裏もお楽しみに!!
「クロストーク」はもちろん、今月も新連載が多数。仕事人として活躍を続ける森本学選手の連載コーナー「今月のマナブさん(サトルやっ)!!」や、ホークス選手会の活動「ホークス ドリーム&スマイルプログラム」を追った企画などみどころ満載。編集部としてオススメなのは、「見タカ聞タカ話タカ」に掲載している「現場広報レポート」。皆さまがこれまで知らなかった野球感が今後増えていくこと間違いなしです!!
ほかにも松中選手の原点「八代市」を探った企画や王貞治会長の「WCBF野球教室」など注目記事が続々登場。今月の「列伝シリーズ」は鷹が球界に誇る「和製大砲」をピックアップ。誰もが知っている鷹の主砲を懐かしんでみるのも面白いかも!!
『月刊ホークス』(定価580円)は全国の書店(一部コンビニ)、ホークス公式オンラインショップDUGOUT、またはSBCr shopでお買い求めいただけます。